以前のブログからの引越し記事です。
最初に書いたのは2017年10月24日でした。
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中年の危機。
30代後半から訪れるといわれる、非常に不安定で揺れまくる時期。
今まで大切にしてきた価値観が崩れ去り、「俺はこのままの人生でいいのか?」、「この仕事で幸せなのか?」と思ったり、理由もわからずイライラしたり、すべてを壊したくなったりする時期です。
実際わたしは仕事を辞めて、無職になっております。
無自覚な中年の危機が危険な理由
「中年の危機が、30代後半から始まる」と自覚しておくことは重要ですね。
そのような時期があることを自覚していれば、
●最近なぜか、理由もなくイライラする
●人生・仕事すべて投げ出したい
●(夫、妻がいるのに)魅力的な人が現れた
と言った中年の危機特有の症状に、「あぁ、これが中年の危機か、この波をどうやって乗り切っていくか」と考えることができます。
しかし無自覚だと、
●人生・仕事投げ出したい→投げてしまった
●魅力的な人が現れた→不倫した
●イライラする→暴力で解決
で、深く自分のことを考えることもなく、最悪の解決策を選んでしまうかもしれません。
冥王星と海王星の中年の危機とその影響の違い
西洋占星術は時期を読むのが得意な占いで、それぞれの中年の危機の時期も知ることができます。
星占い、西洋占星術で使う天体は、月、水星、金星、太陽、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星の10種類あります。
新聞などに載っている星占いは、太陽の運行だけを使ったものです。
よって占星術の10分の1、つまり私たちの10分の1を説明するだけのものなので、これがズバリ当たった、外れたということは少ないでしょう。
中年の危機に関係する惑星は、海王星と冥王星です。
地球は1年で太陽の周りを1周しますが、海王星は約165年、冥王星は約248年で1周します。
つまり海王星や冥王星は、人間の寿命である100年経っても太陽の周りを1周することがない、つまり馴染みがない、ずっと初めてのところを運行する天体となります。
月は地球の周りを約28日で回る身近で、こまごまとした天体であるのに対して、海王星や冥王星は遠く、重い天体になります。
そして生まれもった海王星や冥王星に、天体を運行する海王星や冥王星が90度の角度をとる時期が、中年の危機になります。
海王星と冥王星での中年の危機で起きる出来事・葛藤は、多少違ってきます。
占星術で冥王星が表すのは、「死と再生、根源的・逆らえないパワー」などで、海王星が表すのは「夢やイマジネーション、妄想」などです。
よってそれぞれの中年の危機は、以下のような対比がでてきやすくなります。
冥王星の中年の危機
●イライラする、暴力
●すべて投げ出したい、仕事を辞める、離婚
●生きる意味を問う、人生の長期ビジョンを考える
海王星での中年の危機
●薬物、お酒に溺れる、ギャンブル、
●不倫、セックス、ストーカー、
●妄想、現実逃避、宗教にハマる、地盤が崩れる、
●スピリチュアリティの認識、芸術表現の開花
冥王星の中年の危機の時期と特徴
冥王星の中年の危機の時期は、1980年6月生まれの私の場合、2017年3月~2018年10月になります。
年齢に換算すると、36歳終わり頃から38歳の終わり頃の約2年間です。
冥王星は太陽の周り楕円を描きながら運行しているので、中年の危機の時期が生まれた年によって大きく変わってきます。
●1950年1月生まれ 1990年11月~1991年8月 40歳~41歳
●1960年1月生まれ 1997年12月~1998年10月 37歳~38歳
●1970年1月生まれ 2007年1月~2007年11月 37歳
●1980年6月生まれ 2017年3月~2018年10月 36歳~38歳
●1990年1月生まれ 2034年3月~2035年1月 34歳~35歳
●1995年1月生まれ 2042年4月~2043年12月 47歳~48歳
●2000年1月生まれ 2051年4月~2053年1月 51歳~53歳
●2010年1月生まれ 2069年6月~2071年2月 59歳~61歳
●2020年1月生まれ 2087年6月~2089年3月 67歳~69歳
ネットで簡単に自分の時期を詳しく計算できるサイトはないかと調べましたが、現在はないようです。
1990年生まれまでは冥王星の危機の時期が30代後半で、仕事や結婚などがあまり安定していない時期にあるので、変動が起きやすいかもしれません。
世の中に絶望した私の冥王星の中年の危機
冥王星の中年の危機は、自分の存在価値、人生の意味など深い質問を考える時期になります。
そしておそらく、その質問の答えはありません。
私は基本深く考えない、楽天的、テキトー、自分中心的に考える・周りを気にしない性格なので、人と比べるということがないせいか悩みという悩みがありませんでした。
しかし中年の危機のいまは、悩み深き生活を送っております。
まずまあ現在収入が不安定なのが1つの悩みではありますが、それはどーにでもなる気がしています。
もっと問題なのは、というか今までの悩みは自分だけの悩みだったので時間が過ぎるか忘れればよかったのですが、今の悩みは自分だけじゃ解決できない悩み、つまり冥王星のような巨大なもので、それは銀行の金利や資本主義などの社会構造に目が行くようになったのです。
この仕組みでは、みんなは幸せになれない。
シャンプーは頭皮に良くないのに、おそらくシャンプー会社はそれがわかっているのに、利益のために売られている。
砂糖とカフェインが大量に入って中毒性(=リピート購入で売上アップ)を生むよう研究されたドリンクが、会社の利益(砂糖が大量なので不健康)のために売られている。
慢性病への薬の投与は根本原因を治癒することはないのに、薬が投与され続けているなど。
会社が存続するためには利益を出さないといけないが、利益を出すために人が犠牲になりすぎているんじゃないかと思うのです。
私の冥王星の中年の危機の状態を簡単に言うと、自分の人生にではなく世の中に絶望したのです。
また毎日働くことも納得できなくなってきました。
こんなに毎日、毎週月から土曜まで、経済を回す、モノを買うために働いて何になるんだ!!!という社会(土星)を省みない冥王星的発想。
社会不適応人間の発言ですが、もっとわたしは毎日を楽しみながら、好きなことのみをして生きたいのです。
しかし現代社会では所有者と非所有者の格差が激しく、土地を持っていない私などは土地と家賃のために働かなければいけません。
現代社会では必ずお金が必要で、好きな音楽や絵を書いて生きていきたい人でも必ずお金の心配をしないといけません。
お金が好きな人、商売、経済が好きな人はそこに参加すればいいと思いますが、絵が好きな人、ピアノが好きな人、ダイビングが好きな人はその好きなことだけすればいいのではなく、必ず好きなことを経済と結びつけるか、好きじゃない仕事をしてその余暇で大好きなことをしなければなりません。
なぜ経済活動に、みなが強制参加させられなければならないのか?
すでに金持ち、株持ち、土地持ち、ビル持ちになった一部の人間だけは自動免除で資産は増えるが、それ以外の人は暮らすため、そして金持ちにお金を配るために労働しなければならないのです。
テレビで古市憲寿さんが言ってましたが、資産が20億円貯まると今後は運用だけで生きていけて資産が減ることはないそうなのです。
わかりやすく資産100億の人が金利1%で考えると、
●資産100億×金利1%=101億で1億円の収入 1億円に税金はあるにして、遊んで暮らせて残りは再投資して資産が増える
金持ちが得た金利の1億というのは、大さっぱに言えば貧乏人から薄く広く徴収した1億円と認識していいと思います。
このように金利や銀行や株式などのシステムがあるので、世界の富裕者の上位5人が全世界の資産の半分を持っているとかいう滅茶苦茶な世界になってますね。
とまあ占いでは四元素を均等に扱うことが推奨されますが、どう考えたって現代社会は目に見える物質、再現性のある科学、お金が信仰の中心になってますね。
私もずっと精神世界系の研究だけをやりたいのに、日銭を稼いだり、値段を見て服や食品、住居、(女性は結婚相手もかな)を決めているので行動がお金に支配されている場面が多くあります。
海王星の中年の危機
1980年6月生まれだと海王星の中年の危機は、2020年6月~2022年1月までで、年齢では40歳から42歳までになります。
●1980年6月生まれ 2020年6月~2022年1月 40~42歳
●1990年1月生まれ 2030年5月~2031年3月 40~41歳
●2000年1月生まれ 2039年6月~2041年2月 39~41歳
●2010年1月生まれ 2049年6月~2050年4月 39~40歳
海王星の中年の危機の時期は安定していて、おおよそ40歳前後のようです。
この時期に不倫やギャンブル、お酒に走るなどの現実逃避行動が多くなるようです。
わたしはまだこの年齢に達していないので、詳しく自分の体験を語ることはできません。
うまく海王星の中年の危機を扱えれば、芸術的表現、スピリチュアリティ、神社巡りに目覚めたりして、ご先祖様、神様など自分の寿命より長い価値観を大切にするようになるのではないでしょうか。
そしてそれは子どもの未来、地球の未来を考えることにもつながりますね。
中年の危機を乗り越えるオススメの名著として「中年クライシス/河合隼雄」さんをあげます。
だいぶ前に読んで内容は忘れてしまいましたが、素敵な本であることだけは間違いない。
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