帝王切開と自然分娩で生まれた赤ちゃんの腸内細菌と疾患率の違い

身体調節、ボディワーク

今朝は久しぶりにロングストーリーの夢を見た。

ずっと連絡を取ろうと思ってるけど二の足を踏んでる美咲と彩というタピオカ屋時代の友だちが登場。

常識社会から精神世界系に思いっきり舵を切ると友人関係は切れていくと思うのですが、このふたりは一般社会で生きているのにブッ飛んだ頭を受け入れてくれそうな気配がぷんぷん。

なのに連絡をとってない私、なんせニートから連絡あるとか奇跡だからね、今でも気になるふたりが夢に登場し途中のストーリーは忘れたけど、最終場面は仲間、同じ方向を向いて仲良く談笑しながら場をあとにした。

でその時夢者内の男性陣の中で一番の親友?と思っている人にサヨナラをしていたんだが、これウケル。

この夢って夢舎活動は本当に卒業で(もう夢舎やる気ないと前回の記事とかで書いた)、一般社会に降りて仲間を見つける、大切にする夢なのかな。

とりあえず友達が夢に出てくるとか珍しい、てか美咲と彩がでるとか初めてだと思うので備忘録として。

それで今日は帝王切開と自然分娩で生まれた赤ちゃんの腸内細菌の組成具合の違いによる疾患率の違いの話。

自然分娩で生まれた子どもより帝王切開で生まれた子ども達の方がアレルギー、ADHD、肥満などの疾患にかかるリスクが高いという研究結果が次々と報告されている事実がある。

なので帰結は自然分娩で生まれたほうがベストですが、出産なんで何があるかわかりません。

私も帝王切開で生まれてますが、この事実を知って親をどうのこうの思うこともありません。

そして生まれ方がどのような方法であっても、その次、つまり子育てでどれだけ愛情をかけて育てれるか、どれだけ子どもを包み込んで寛容に、広い心で、世間の狭い常識に囚われることなく、自分のお子さんを信じて応援してあげることができるかがもっと重要であることは言うまでもないですね。

帝王切開で生まれた子どもは、アレルギーが5倍、自閉症になる確率が2倍の増加

人の腸の中には細菌が住んでいて、3歳までに大人と同じような細菌群を完成させます。

その細菌群・腸内フローラですが、健康状態を左右することが多くの研究で明らかになっています。

特に産後の数週間が免疫システムの構築にあたり重要で、産後3週間目には、アレルギーや喘息、皮膚病にかかるリスクがどの程度か科学的に予測できるそうです。

膣を通って生まれる場合に対し、腹部から生まれる場合の健康について、衝撃的な統計結果が得られている。帝王切開で生まれた場合に発生し得ることを少し見ていただきたい。

・アレルギーのリスクが5倍に増加した 。

・ADHD のリスクが3倍に増加した。

・自閉症のリスクが2倍に増加した。

・セリアック病のリスクが80%増加した。

・成人になってからの肥満のリスクが50%増加した。

・1型糖尿病のリスクが70%増加した。

腸の力であなたは変わる デイビット・パールマター

アレルギー、ADHD、自閉症、肥満などの現代病の増加と、帝王切開の増加には因果関係がありそうでうね。

ちなみに私も帝王切開で生まれてきており、アトピーなどの肌の弱さがあります。

生まれ方の違いで疾患リスクが違うことを知って親に対する認識などが変わることもなく、一生懸命?生んでくれたことに感謝しております。

ではなぜこれほどの違いが現れるのでしょうか?

自然分娩では善玉菌の保護膜に包まれて生まれるが、帝王切開では保護膜なしに皮膚常在菌にさらされる

私たちの体のうち人の部分は10%しかありません。

私たちがカラダと呼んでいる細胞1個には、細菌・菌類が9個生息しているのです。

微生物は腸管内だけで100兆個存在しますが、私たちの指先にもイギリスの人口を上回るか数の微生物が付着しているそうです。

自然分娩と帝王切開で疾患率が違うのは、この菌たちとの接触の仕方に違いがあるからです。

・自然分娩の場合=膣内の乳酸桿菌に触れる→母親や看護婦の皮膚常在菌やシーツなどの菌に触れる

・帝王切開の場合=お腹から出てきて、いきなり母親や看護婦の皮膚常在菌やシーツなどの菌に触れる

膣内の乳酸菌の保護膜に包まれて生まれてくるのか、そうではないのか、つまり自然であることの重要性がわかります。

それでは赤ちゃんがどのように菌の触れ合っていくのか、詳しくみていきましょう。

自然分娩での赤ちゃんと細菌の移り変わり

母親の子宮内のいる赤ちゃんは無菌状態です。

赤ちゃんは羊膜嚢(ようまくのう)と筋肉質の子宮に包まれていて、母親の身体が消化した食べ物と酸素を分けてもらい生きています。

膣内では乳酸桿菌が乳酸を放出して膣内を酸性に保ち、他の細菌を寄せつけないようにしています

腸内細菌の善玉菌であるヨーグルトの乳酸菌の仲間ですね。

出産が始まると新生児は膣内に存在する乳酸桿菌やいくぶんかの糞便とも接触し、菌との活動が始まります。

また授乳とともに乳酸桿菌は体内に侵入します。

乳酸桿菌やその他の乳酸系細菌は、母乳中の主要な糖分であるラクトースを分解してエネルギーを作ります。

乳酸菌群は新生児が栄養を消化し、エネルギーに変換することを担保し、他の危険な細菌が増殖するのを防ぐ独自の抗生物質を備えています。

乳酸桿菌は新生児の消化管の初期構成細菌となり、それに続く細菌群の基礎となります。

また初乳は防御抗体とともにオリゴ糖も含みます。

オリゴ糖は新生児は直接吸収することは不可能で、ビフィズス菌により消化されます

ビフィズス菌は、このようにして健康な新生児に見られるもうひとつの創始細菌となります。

一方母親の皮膚にいる常在細菌や空気中、病院内の細菌も新生児に受け継がれます。

赤ちゃんに感染した細菌は20分後には分裂し、子孫を増やし始めます。

離乳とともにビフィズス菌の優位は終わっていき、徐々にバクテロイデス、ユウバクテリウム、嫌気性連鎖球菌などの日和見菌が増えます。

ビフィズス菌の種類も変わっていき、占有率は20%程となります。細菌はこのように増殖と遷移を始め、腸内フローラが安定し落ち着くのは、3年ほどかかります。

腸内フローラは個々人で異なりペットの有無、バランスのとれた食事を怠ったり、抗生物質の多量の服用、清潔すぎる環境、逆に不衛生すぎる環境、母親の細菌群の影響などの要因で変わってきます。

日本人は古くから海藻を食べているので、他の民族が持っていない海藻を分解し栄養分にする腸内細菌を持つことも報告されています。

帝王切開で生まれると、膣内の善玉菌のバリアを獲得せずに生まれる

帝王切開で生まれる赤ちゃんは狭い産道を通ることなく生まれてきます。

つまり産道にいる乳酸菌などに触れることなく、最初から人間の皮膚にいる常駐細菌や空気中の菌と触れ合うことになります。

自然分娩では乳酸桿菌、プレボテラ属菌、スネアチア菌などが優位ですが、帝王切開では、ブドウ球菌、コリネバクテリウム属菌、プロピオニバクテリウム属菌が優位です

本から引用すると以下です。

新生児の腸内細菌の種類と母親の産道の細菌には、明らかに相関関係があることが分かった。

2010年に遺伝子配列を使って、母親と新生児から採取した細菌群を調べたところ、自然分娩で生まれた新生児は母親の産道のマイクロバイオームと類似した細菌群を得ており、そこには有益なラクトバチルス属が多い。

一方で、帝王切開で産まれた新生児は母親の皮膚の表面に見られる細菌群得ている。

皮膚の表面とは、有害なブドウ球菌が多く住んでいる場所である。

腸の力であなたは変わる デイビット・パールマター

帝王切開で生まれた赤ちゃんは、通常分娩で生まれた赤ちゃんのような基本的な腸内細菌を獲得するのに数カ月かかり、似通ってくることがわかっています。

7歳になると帝王切開で生まれたこと自然分娩で生まれた子の間に、腸内フローラの違いはほとんど見られなくなりますが、疾患率の違いはそのまま存在し続けます。

帝王切開件数が増加する理由

厚生労働省HP 平成22年度我が国の保健統計より

出産件数は1984年より減少していますが、帝王切開する割合は2倍以上に増えています。

この帝王切開率が増えているという事実を元に、私が憶測もふまえて原因を考えました。これから出産を控えている方や医療関係者が読まれて気分を害されるかもしれませんが、どうか寛容な眼差しをお願い申し上げます。

原因1 医者が妊婦の安全を考える

近年では病院も訴訟リスクを抱えています。

母子にわずかでも危険があると判断すれば訴訟リスクを避けるため、自然分娩から帝王切開へ切り替える傾向があるようです。

困難な分娩とは陣痛が始まってから時間がかかりすぎる、赤ん坊が大きい、逆子などのケースになります。

原因2 帝王切開の方が自然分娩よりもメリットが高いと思っている

帝王切開が何時間もの陣痛に耐える必要もなく、早くて便利で痛みのない、膣に優しい出産方法だと思われていそうだからです。

現状、開腹手術でもっとも多いのが帝王切開となっています。

しかし手術は、手術です。

平均すると、計画的な帝王切開にまつわるリスクの方が経膣出産のリスクより高い。

例えばフランスでは、分娩前まで健康だった女性が死亡する割合は、経膣出産では10万人つき4人だが、帝王切開では13人にのぼる。

たとえ死に至らなくても、帝王切開は経膣出産より危険が多い。感染症、出血多量、麻酔の副作用など開腹手術にまつわるすべてのリスクがついてくるからだ 。

あなたの体は9割が細菌 / アランナ・コリン

原因3 医者が毎日平均して出産させたい、出産日コントロール

もしあなたが医者ならば月曜日に10件出産、火曜日も10件、水、木曜日と0件づつなら、平均で5件づつの出産の方がラクだと思うでしょう。

帝王切開分娩率が高い(近年の詳しい資料が見当たりませんが20%程度だと)、またはしつこく予定帝王切開を勧めてくるのであれば考える必要があります。

なぜ予定帝王切開のなのか、自身の安全、子どもの安全(逆子など)を考えて検討してみてください。

原因4 自然分娩より帝王切開の方が医者は儲かる

日本では診療報酬制度を設けており、これは出来高払いのシステムになります。

診断や麻酔、点滴、手術、薬が多ければ多いほど、医者の儲けも大きくなります。

出産に対する不安をあおり予定帝王切開をすすめてくる医者には、注意が必要になります。

医者が一番儲かるのは患者を回復させるのではなくて、薬漬けにすることだと言われています。変な世の中ですね。

帝王切開後も、自然分娩(VBAC)で出産できる

「1度帝王切開で出産すると、次も帝王切開しなければいけない」といわれています。

これは子宮にできた切開傷が子宮収斂の圧で破裂する恐れがあるからだそうですが、この考え方は古いそうです。

現在では、帝王切開を4度経験したあと経膣出産をしても特にリスクが高くなるわけではないという認識の変わっている。

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帝王切開時でも、自然分娩に近い細菌群を赤ちゃんに移す方法

ニューヨーク大学医学部の准教授であるマリア・グロリア・ドミンゲス・ベロ博士は、現在帝王切開で生まれた赤ん坊に膣の微生物を移すことで効果が得られるかどうかを調べる臨床試験を実施しています。

試験方法は以下のようになります。

妊婦が手術室に入る1時間前にガーゼの小片を膣に入れる。

執刀直前にガーゼを取り出し、消毒した容器に保管する。数分後、赤ん坊が出てきたらそのガーゼで、まずは口をこすり、つぎに顔を、最後に全身をこする。とても単純なが効果が期待できる介入だ。

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プエルトリコの病院で帝王切開で生まれた17名の赤ん坊を対象にした予備的な試験では、ガーゼ処理した赤ん坊は処理しなかった赤ん坊に比べ、母親の膣や肛門のマイクロバイオータに近い腸内マイクロバイオータが育っていたそうです。

ガーゼでこするだけでは不十分かもしれまあせんが、何もしないよりは効果があり、経膣出産で生まれた赤ん坊の腸内に見られる細菌種の数を増やすそうです。

膣内を健康に保つ

膣の細菌の乱れが細菌性膣症で症状がでる人もいますが、大多数は症状がないそうです。

細菌性膣症が発端となって、早産、不妊、性感染症にかかりやすくなるといった健康問題が起こります。

よって膣内は常在菌の乳酸桿菌、ラクトバチルスが多いことが望ましいそうです。

細菌性膣症の治療法ですが、

細菌性膣症にかかった女性会社に行くと、受ける治療は50年前からずっと同じ抗生物質だ。

抗生物質は確かに効くが、初感染が治った後でも再発することがよくある。

ある研究で、2種類の主流となっている抗生物質を使った四週間後の治癒率は、45%から85%の間であることが分かっている。

そして3ヶ月後、最大40%の女性に再感染が起き、6ヶ月後には半数が再び感染していた。〜中略〜

プロバイオティクス療法が細菌性膣症の治療に極めて効果的であることを示している。

初感染の女性がプロバイオティクス治療だけを受けた場合、1か月後の治癒率が約90%だったと報告する研究がいくつかある。

抗生物質のみを使った患者の治癒率が50%ほどだったのに比べてはるかに高い。

さらにプロバイオティクスの副作用はまれで、あったとしても抗生物質の副作用のように深刻なものでは全くない

土と内蔵 D・モントゴメリー

膣内のラクトバチルスは、腸内の善玉菌と同じ乳酸菌群です。

膣カンジタ症(イースト菌感染)になったとき、生のヨーグルトを塗布するといいという伝統的な民間療法もあります。

膣はグルコースを分泌して乳酸菌を養い、代謝産物の乳酸を産生します。

この乳酸が膣内を酸性に傾け、また過酸化水素やその他数種の抗生物質で雑菌の繁殖を防ぎます。

膣内の善玉菌は化学物質、つまりケミカルナプキンが大嫌い

赤ちゃんが膣内の善玉菌のベールに包まれ生まれてくることは説明しましたが、その膣内にいる細菌群は化学物質が嫌いです。

人工物のプラスチックを細菌は分解できませんし、食品に含まれる保存料のような添加物は、善玉・悪玉を選んで攻撃できるわけでなく、すべての細菌の活動を抑えます。

発酵と腐敗の違いは同じ菌の作用で、人体に有効なら発酵と呼び、害があるなら腐敗と呼ぶのです。

賞味期限が長く、添加物いっぱいの商品は、腸内細菌にダメージを与えることになります。

そして膣にはナプキンを使うと思うのですが、まず膣は体内、内側の器官といっていいでしょう。

皮膚は化学物質を跳ね除けますが、胃や腸、膣などの内側の器官の目的は吸収にあります。

そこに漂白されたポリエステル、ポリプロピレン、レーヨンなどの不織布でできており、内部には、漂白された綿状パルプ、高分子吸収材、ポリマーなどの吸収促進剤、消臭目的のデオドラント材、香料などのケミカルナプキンを常時あてて健康にいいはずがありません。

じっさい化学物質の経皮吸収は、腕や頭皮、脚などが1〜3.6倍なのに対して性器・膣だけが42倍という高さだそうです。

現代増えている子宮頸の病気や不妊、生理痛などの一因は、これにあるかもしれません。

そこでオススメなのがオーガニックの布ナプキンです。(というか私は男ですので、使ったことないしですが、、、布ナプはFBの「無添加食品を広めよう」というグループで流れてました)

Amazonではオーガニックコットンのオリモノシートみたいなやつですかね。

粉ミルク育児と母乳育児による疾患率の違い

出産が終われば当然育児がまっておりますが、粉ミルクと母乳育児の違いも疾患リスクを変化させるようです。

母乳だけの赤ん坊に比べ粉ミルクだけの赤ん坊は

●耳感染症になるリスクが2倍

●呼吸器感染症で入院するリスクが4倍

●胃腸感染症になるリスクが3倍など

詳しくは「粉ミルクと母乳保育での赤ちゃんの腸内環境と疾患率の違い」にまとめました。

キーとなるのはまた細菌で、母乳には1mlあたり1000個もの菌が含まれていて、赤ちゃんは1日に80万個もの細菌を摂取しているそうです。

しかもその細菌たちはわざわざ膣や腸から乳房まで移動してきている。

帝王切開で生まれても母乳育児を心がければ、胎児への菌の移動を助けられそうですね。

※注:私は男で出産、母乳もあげれないので簡単にこっちがいいよと記事が書けるのかもしれません。しかしそうなったらそうなったでそれがベスト(私は帝王切開生まれ)だと思っております。

昔は町の人が近所の子どもを叱っていたように、大家族、町全体で子育てを行っていたと思います。

それが今はお母さんひとりで子育てをする。

これはできることではないと思うのでくれぐれも気負い過ぎないでくださいと言うことを、こういう記事を書いておきながら切に思っておりま

腸内細菌と皮膚の常在菌の重要性もまとめました

腸内環境を改善するのは、ヨーグルトなどの乳酸菌や食物繊維を摂ることが重要なことは皆さんご存知だと思います。

人は栄養を吸収するのは口ではなく、腸になります。

腸内が便秘で毒素の排泄がスムーズでないことは、植物で例えるなら土壌に毒素を混ぜているようなものです。

人間の腸は、植物に例えるなら根と同じになるので、腸内環境をキレイに保つことが重要です。

腸内に菌がいることはみなさんご存知だと思いますが、皮膚にも常在菌がいて雑菌が繁殖するのを防いでいます。

皮膚を洗いすぎる、または美容師さんのように化学物質をいつも大量にあびていると、健康な皮膚常在菌のバランスは崩れます。

また人は70%程が水分ですが、これが勝手に蒸発していかないのは、皮膚に油分を混ぜてうまく細胞を作っているためです。

しかしシャンプーしたり化粧を落とすさいに、この肌を守る油分も皮膚常在菌もなくなってしまし、肌はむき出しになってしまいます。

よって乾燥肌になったり、無くなった油分を補おうとして逆にベトベトな肌になってしまいます。

お風呂に入って水分が抜けていかないように、健康な肌なら何をつけても染み込んでいかないのです。

※まだ添付記事をアップしていません。

参考文献

失われてゆく、我々の内なる細菌 マーティン・J・ブレイザー
人体六〇〇万年史 ダニエル E リーバーマン
おしゃべりな腸 ジュリア・エンダース
土と内蔵 D・モントゴメリー